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ディーラーに入院

とうとう今日バイクをディーラーに入院させた。
エンジンが温まると吹け上がらなく、だましだまし走行して持っていった。
 
街のバイク屋では限界が有る。レースメカの松見氏がいれば何とか
してくれただろうが今のメカでは無理なのだ。
バイクもインジェクションに成って素人には手が出せなくなってきた。
故障診断装置が無ければ取っ替え引っ替え部品を交換しても
原因究明まで行くにはかなり時間と金が掛かる。
 
しかし、ディーラーだから今度の修理は高く付くだろう。
値引きもしてくれそうもない。
ディーラーに出すのは初めてだ。 
 
そのディーラーに昔、別の用件で行ったことが有る。
バイク用無線カタログ制作の撮影のためにバイクを借りに行ったのだ。
心よく貸してくれた。それも無料で。お礼に菓子折りを持っていったが。
そこら辺はちゃんと一般常識をわきまえている。
 
しかし、今では貸出しなどしないだろう。
当時、ホンダとヤマハとスズキの本社に電話した処、ホンダには拒否された。
ヤマハは折り返し電話でOKに成ったが、スズキだけは即OKが出たから
スズキのサベージという車種を借りる事にした。

この仕事はわたすがバイク関連の仕事の経験が有ったから出来た様な
物だった。
色々、社内の問題が有ったことは今でも覚えている。
 
その問題とは以前勤めていたいた会社では考えられない程、バカげた事
だった。
営業がアホな事で足を引っ張る。組織自体が硬直していた。
融通の効く奴など一人もいなかった。
 
撮影日もモデルも決めていたのに前日になって些細な事で営業部長が
勝手にロケを中止に追い込んだのである。
普通の会社だったらあり得ない。
 
わたすはヤルと決めた事は何が何でもヤルほうなので引かなかった。
バラされたロケを何とか予定通り再設定させ強行した。
ワガママと言うより見栄だった。たかが営業部長などに面子を潰される
わけには行かない。
制作のやり方に営業の人間が口を挟む事を許す訳にはいかなかったのだ。
そこで引けば後々の仕事のやり方に響いた事だろう。
 
ロケが終了してからスタッフの一人に「Tさん、雨で中止になったらどうしたのですか?」と聞かれた。梅雨入りが迫っていた時期だ。
「雨で中止になったら恥ずかしくて会社に来れないよ」と言うと皆んな
大受けしていた。
大騒ぎした手前、恥ずかしくてその日、会社に出られなかったハズだ。
 
その時、周りには恐ろしく「我」の強い人間だと見られた事だろう。
「我」と言うよりデザイナーとしてのポリシーの問題だが・・・
カタログの制作日を見ると28年前だった。