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ウツボ

TVの「無人島0円生活」で「よゐこ」の濱口が海に潜ってモリで魚を獲る
番組がある。
獲った際に「獲ったどー!!」と叫ぶ、誰も知っているセリフの番組だ。
 
そこで水中モリでよく突かれるのがウツボだ。
岩穴に潜んでいるから動かないので突きやすいのだろう。
 
このウツボ、少年時代から今まで一度も海で遭遇した事がない。
海水浴場には居る訳ないが、岩場でも見た事が無かった。
もっとも海中でウツボにいきなり遭遇すれば私はパニックに
陥ってしまうであろうが・・・
 
しかし田舎の魚屋には干して売られていた。
何故か生身では売られてはおらず、専用の竹串で刺されて吊らされていた。
空に上げる凧を細長くした様な感じだった。
しかし今は見かけない。需要が無いのだろう。
 
地元南紀では乾燥させたウツボを佃煮にしていた。
土産屋に置かれている。香ばしくて中々美味しく珍味だ。
母が一度だけ佃煮にしたが小骨が多く市販の物より味が落ちた。
 
この春、高知に行った際、少年時代の友達、高石くんに会って来た。
30年振りだ。
彼の案内で高知市の居酒屋に入った。
そこで彼が何品か注文した中にウツボの刺身(タタキだったかも)があった。

↑こんな感じだったが、もっと生々しかった様な気がする。
私は初めて目にする物だった。彼の好物らしく旨そうに食べる。
彼は何を食べても旨そうに食べるし、良く食べる。
一緒に飲み食いする奴は、こうでなくてはいけない。
 
私も恐るおそる口に入れてみた。以外と淡泊で癖がなかった。
皮付きだったのでコラーゲンたっぷり感があった記憶がある。
ウツボは高知の名物料理らしい。
 
しかし、あの皮は一寸苦手だった。
薄造りや竜田揚げだったらもっと食べれただろう。
土佐料理代表のカツオの刺身とタタキも当然食べた。
 
旧友に久し振りに会っても、話したかった事の半分も話せない。
そんな物なのだろう。
互いに顔を合わせ、談笑し無事を確認しあえばそれで十分なのかも知れない。