北海道を走っている時に感じるのはローカルな道も整備されているのでスピードが出る。高速道路もあるが都市部以外では下の道で充分だ。下の道でも車もトラックも結構なスピードを出す。平気で90kmほど出している場合もある。
2車線で大型トラックとすれ違うと凄い風圧が来る。北海道以外では経験出来ない事だ。バイクとトラックがすれ違う際、双方とも結構なスピードで走っているのですれ違った後、1〜2秒ほど経ってから時間差でブオーッと爆風が来るのだ。長方体のトラックが空気を切り裂き、乱気流が起こるのだ。その乱気流が一瞬だが爆風（乱風）になる。
慣れれば、前からトラックが来るとなるべく左に寄り速度はそのままで身構える。右折車線でバイクが止まっている時に直進のトラックに追い越されるとバイクがフーッと持って行かれる事があるが、もっと強烈で乱れてグラグラする。荷台が丸みを帯びているタンクローリー車などは、さほど乱気流は起こらなかった。
「オレの道だ。誰も入ってはいけない」
ヤバかったのはガソリンスタンドだ。都市部以外、日曜日は殆ど開いていなかった。特に午後は・・。根室から釧路の方に向かっていた時、焦った。何所もスタンドは開いておらず結局、小さなスーパーの親父さんに頼み込み、車のガソリンを分けて貰った。あの時は ありがとう、シーサイドショップサトウの親父さん。今でも在るかは知らないが・・。
能登半島の「なぎさドライブウェイ」のように砂浜を走れる所が北海道にも有り、そこに行く予定だったが結局、行けなかった。こういうアクシデントは日常茶半の出来事だ。
日高峠でブレーキトラブルが発生した時は焦りまくった。フロントが効かなくなったのだ。あのトラックいっぱいの長〜い峠でだ。雨とガス(霧)と渋滞だった。やっとの思いでガソリンスタンドにたどり着きブレーキフルードを買って入れた。何をヤッテンダー（オレじゃない）渡道の前に軽整備をバイク屋に頼んだのに・・。
スカイツーリングは毎年9月いっぱいまでだ。今年は諦めるしかないか。
