年一の定期健康診断を受けて結果を聞きに行った。
結果は異常なしでガッカリ感と安堵感が入り交じる。
異常が有れば仕事をしなくて済むところだがそうも行かない。
ローンが残っている。
一ヶ月少しやったホテルマンの仕事は辞めた。我が人生でおそらく最短だった。
オラには一番向いていない。
自由気ままのデザイナーしかやった事が無い身には異常すぎた。
「よくあんな職場で勤まるな」と思った位だ。
教育係のオバンが異常だった。重箱の隅を突っつくばかりで
どうやるんですかと尋ねると「さっき言ったでしょ」「言いましたよね」と
繰り返す。裏で人の悪口ばかり言っている。人間的に無理だ。
こんな人は今まで出会った事が一度も無い。
支配人も最低だったが・・・
最初の日、ヘルプで来た人が「どうしてこんなヤクザな家業に就いたのですか?」
と言った言葉が良く理解出来た。「学校卒業して勤めた所はホテルしかない」
と言う人が多かった。
ビジホの宿泊料は毎日変わる。「何故こんなに高くなったのか?」と
客が怒る場合も有るらしい。お台場辺りの展示場が大きなイベントを催すと
一気に高くなるらしい。変動相場制なのだ。
客が少ない日は思い切り値を下げる。周りのビジホの値算を比べながら
値を決めていく・・・マジでヤクザな商売だ。
若い人は根付かないし人手不足で年中他の系列ホテルから人のやり繰りをしている。
多分人が辞めるのは人間関係だ。人間関係がギクシャクしないのは清掃人の達
だけだろう。こっちは清掃チェックをしなければならないが彼ら清掃は中国人とか
東南アジアの人達ばかりで繊細さが全く無い。
ホテルの洗面所やバスユニットは髪の毛を嫌う。髪の毛一本落ちていても
だめ出しする。中国人や東南アジアの人間は「落ちてないヨー、見えないヨー」
と言う。オラも同じだがそうは言っていられない。
血眼になってバスで髪の毛を探す。
ボロ安ホテルでそんな苦情を行ってくる客がいるのか?疑問だが。
今後、ホテルとは客としてしか一生関わりを持たない。マジで・・・