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蕎麦屋のうどん

田舎から東京に出て来て一番、参ったのは水道の水だった。
以前にも書いたが薬水のような味がして美味くない。
便秘だったのが一変に毎日、通じが出るようになった。
その事をあるカメラマンに話すと「それは便秘が治ったのではなく、
単に下痢しているだけの事だ」とのたまわった。
言い得ている。
今でも浄水器を通していない洗面所の水は不味くて飲めない。
 
その次に参ったのがうどんだ。そば屋で出てきたうどんのつゆが黒い
のにはたまげた。関西ではうどんの汁は透き通っている。
 
こちらのは鰹出汁しか取っていないのだろう。昆布の味はしなかった。
麺も不味く、うどんは先ず注文しなくなった。
蕎麦とうどん両方をメニューに入れている店には入いるべきでない。
仕方なく蕎麦屋のうどんを食べる時は蕎麦湯を頼んでつゆうどんに
蕎麦湯をドボドボ掛けて食べるのである。
それを見た店員は「エッ?」と言う顔をする。
 
今は讃岐や関西からのうどん屋も多く、割合不自由しない。
しかし東京に出店しているうどん屋も関東と関西の中間の味になって
しまった様な気がする。
仕方ないだろう、客は圧倒的にこちらの人間だもの。
 
関東の水が軟水だったら東京の味付けも違っていたと思われる。
うどんに限らず和食全般の事なのだが・・・。