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快適空間

益々、空間が減っていく。
駅周辺の商業地区などでは益々空間が無くなる。
住んでいる周辺でも「ここを潰すのか」と思える工事が多い。
隙間があれば金になる施設に変えようとする。
 
今、都会で一番必要なのは「ゆったりとした空間」なのだが・・・
商業施設などでは僅かのスペースでも儲けようと改造を続ける。
経営者ならば当然考える事なのだろうが、今や自治体ですら
利益優先主義に走っている様に見える。利用者の気持ちなどお構いなしだ。
 
空間の無い場所には行きたく無いと言うのが本心である。
ゴチャゴチャした所に行くと一刻も速く逃げ出したくなる。
狭い空間にいると閉所恐怖症でも無くとも気分が悪くなる。
 
快適空間を作ろうともしない建築家やスペースデザイナーにも
問題有りだが依頼する側にも問題がある。
コストパフォーマンスの事しか考えていない。
 
どのデザイナーだって同じかも知れないが、コンペの仕事が来れば
クライアントの要望だけを聞いて一風独特のデザインする。
「この場所は空間として残した方が良いから開発すべきでは無い」などと
言えばおまんまの食い上げになるのだろう。
 
「環境デザイナー」などと言うのを聞いたことが有るが
都会で心地よい空間に出会った事がない。
 
ビルを造る建築家はいる。美術館を作るデザイナーもいる。
公園を造るデザイナーもいる。
しかしトータルに環境/空間デザイン出来る人間など、いないのであろう。
 
今後、人が集まる場所は「心地良い空間」が求められるだろう。
ゆったりした横に広がる空間だ。
そんな「公園の様な空間」を作ろうにも都会には土地は無いのだが・・・