ホームページ http://mamo-007.sakura.ne.jp

新国立競技場 デザインコンペ

 結果はイギリス在住の女性建築家ザハ・ハディド氏の作品が選ばれた。最終的には日本のSANAAと一騎打ちになったのだが、ルーブル美術館 新館のルーブル・ランスと全く逆になった。

 一言で言うなら、もう時代遅れのデザインだ。10年〜20年前ならいざ知らず、今の時代に合っていない。チョット恥ずかしいなあと思ってしまう。これを選んだ審査員に問題が有る。「何故こんな人が入っているのか? 」と思う人もいる。
 審査委員長で建築家の安藤忠雄氏は自分で良いと思うデザインとは逆のを選ばざるを得なかったのは容易に想像出来る。投票で圧倒的にザハ・ハディド氏が票を獲得していたからだ。
 こうなると審査委員長の権限で妹島和世西沢立衛の(SANAA)を推す訳には行かなかったのだろう。審査委員のレベルと選考システムの問題だ。
 
色んな所で批判の声が上がっている。
>こういうのが、公共事業の印象悪くするんだよ。
>なんか一昔前っぽいデザインだな
>自然と調和して無いデザインだ
>センスねえやつらに選らばせるな
>外部への波及力が欲しいプロジェクトなのにおれらの税金で建てるんだぞ
 等と最悪な評が続く。
おまけに公募なのに
────────────────────────────────────
応募者の代表者若しくは構成員が次のいずれかの実績を有する者であること。 (1) 次のいずれかの国際的な建築賞の受賞経験を有する者
1.高松宮殿下記念世界文化賞(建築部門)
2.プリツカー賞
3.RIBA(王立英国建築家協会)ゴールドメダル
4.AIA(アメリカ建築家協会)ゴールドメダル
5.UIA(国際建築家連合)ゴールドメダル
(2) 収容定員 1.5 万人以上のスタジアム(ラグビー、サッカー又は陸上競技等)の基本設計又は実施設計の実績を有する者
────────────────────────────────────
↑とある。権威主義も甚だしい。
 色んな学識経験者を選考委員に据えて、応募資格に高いハードルを作ったのでレベルの高いデザインが提出されると考えたつもりだろうが・・・。
 もはや公募では無いとの意見が多数有る。官のやることとは、こういうのが殆どなのだ。

↑こっちがSANAAのデザインだ。

 それと私がもう一つEーと思ったのはこれだ。↓
ドイツの建築設計事務所ゲーエムペー・インターナツィオナルの作品
あと50年残すならこのどちらかにすべきであった。

 安藤忠雄も、どの様な批判を受けようが建築家としての残りの生命を賭けてでもSANAAを選ぶべきだった。
 もう東大名誉教授になってしまっているから「長いものには巻かれろ」でいつまでも反逆児ではいられないのだろうか?