ホームページ http://mamo-007.sakura.ne.jp

デザインコンペ2

 駅の建物や公共的な建造物や大きなビルの設計・デザインはコンペ方式で行われる事が多くなってきたが、問題は審査員である。
 デザインのプロが選考委員に成る率が少ないのが現状なので “どーしょうも無い”のが選ばれたりする。
 5〜6年前だろうか? 京都駅舎の建設でJR西日本が有名デザイナーたちに競わしておいてJR側が選考委員の声を無視し駅デザインを決めてしまった。
「クライアントはデザインに口を出すな」と言いたい所だが・・・。
 もっとも京都駅の場合は “談合”で最初から受注する所が決まっていたらしいが・・。 JR西日本の体質がサイテーなのは事故以来解っているのだが。
 
 指名コンペでも公募でもクライアントが審査してはイケナイのだ。デザインはプロの意見を最大限取り入れなければならない。
 審査委員は全てデザイナーと美術家と建築家、環境専門家にすべきである。そこに口を挟むべきでは無く金だけ出せば好いのだ。
 しかし今も昔もデザイナーの社会的地位は低いナ〜、企業の上層部には元デザイナーなど先ず、いない・・・。

 新国立競技場は既に終わってしまったがアレは審査委員の選考に問題が有りだったと思える。ジジイばっかりだったし。30〜40年後、生きている人間は一人もいないだろうし。
 
 わたすの場合、企業カレンダーのコンペは何十回とやって来たが、どの案を誰が決定するのかというと殆ど総務であった。中には宣伝部が仕切っている所もあるが殆ど総務部なのだ。
 総務部の人間は企業の中でもお堅い人ばかりがいる部門だ。推して知るべしだが、斬新な物を出しても通る訳がない。従来的な物+アルファくらいでないとダメなのだ。
 一般従業員にアンケート投票をする会社もあるが 其の方法も今ひとつで「どーしょーも無く平凡」なのが選ばれたりする。多数決の決定なんて言うのは面白くてユニークなのが決まる筈がない。
 
 コンペを行うのだったら審査員もプロに任した方がEーのは間違い無いのだ。
まー、やらないだろうな。クライアントの担当が「社長、どれが良いですか? アッ、これですね」で終わってしまうのである。