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ノーベル賞辞退

 村上春樹が毎年ノーベル文学賞候補になっているが今年も選ばれなかった。アカデミー(選考委員会)はいつかは村上春樹に賞を出すだろうが急を要していないと判断したからかも知れない。
 それとも、ノーベル作家になる前にもっと作品を残せと言っているのかも知れない。受賞したら神聖化され、新しい事にチャレンジ出来なくなり文学がダメになる場合もある。村上春樹もそれは恐れている事であろう。

 それより何年か後、受賞が決定した際に “受賞辞退”をして伝説の作家になって貰いたい。世界三番目の“ノーベル賞辞退者”として、世界的に不動の名声を築いて貰いたい。その時のスピーチを期待する。
 すでに、受賞辞退のスピーチを考えているのかも知れないが・・。その方が格段に作家として“格”が上がるし“人間の格”も上がる。
 
 ノーベル文学賞が作家にとって最高の名誉でもあるまいし、ノーベル文学賞なんどを貰ったとしても彼の読者が多少、増えはするだろうが敬遠する人の方が多くなるのではないか・・?「ナンだ、世俗的な人だったんだ。権威が好きなんだ」と思われるのが辛いのではないだろうか?
 
 それとも受賞してあの場所で世界中に平和を願うスピーチを始めるのだろうか? それでは普通すぎて全然面白く無い・・・サプライズが無い。
 
 今、村上春樹は間違い無く迷っているハズである・・・「受けるべきか、辞退すべきか」
 
 辞退すべきである。