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大根役者

 大根役者とは下手クソな役者の事ではない。当たらない役者の事だ。ヘタでも当たる役者もいるし、ヘタでは無くてもヒットしない役者もいる。今でも同じである。大根は「食あたり」しないのだ。大根でお腹を壊す事はない。
 ちょうど今頃から、大根のシーズンだ。この時期、大根が安いのでよく煮物にする。1/2本だと2日ぐらいで無くなるし不思議と子供も食べるので一本作った。
 4、5センチの厚さに切る。下ゆでだけで1時間も掛かる。出しつゆで煮込むのも40〜50分掛かる。
 
 大根は安いがガスや換気扇を2時間近く付けっぱなしにするから経済的ではないかも知れない。美味しく仕上げるには昆布とカツオ節が大切だ。
 この前、合羽橋利尻昆布のEーのを買ってきた。これだと長く火に掛けていても昆布がとろけて出し汁が濁る事も無く、クサミも出ない。
 カツオ節も合羽橋で買った厚削りの物だ、モッタイナイからこの削り節も頂く。
 
 大根は2日目以降が美味しいのだが、保存に失敗した。大鍋で仕上げたが大鍋が冷蔵庫に入らなかった。仕方なく台所に出しッパにして一日一回か二回、火を入れたのだが時間が足りなかったらしい。空気に触れている所に白カビが出てきた。中途半端に火を入れるとカビにとって適温になるのだ。芯まで火を通さなければならない。おまけに我が家の大根の煮付けは超うす味なのだ。
 しかし余りにも手間ひま掛けているので、惜しいと思いカビを流して再び火を入れた。もちろん家族には内緒である。
 あたらなければ良いが・・・大根で食あたりしたらマンガだろう。
 この時期はもう少し濃い目の味付けにしておいた方が良かったのかも・・。