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村上春樹

 わたすは村上春樹の小説の中には入ってはいけない。カルトに素直に入れないのだ。
 代表作の“海辺のカフカ”も“ノルウェイの森”もつまずいた。幻覚的な事や理解しがたい出来事に入って行けず気持ちが乖離してしまう。
 ある人が村上春樹の小説には土の匂いもしないし、血の臭いもしないと言っていたが正に言い得て妙である。
 
 もっとも村春の作品は事故で入院している時に3冊ほどしか読まなかったが・・・。
 想像のまた想像の世界に入れない人もいるのである。スパイダーマンアバターなどの映画にも入れない。CGでリアルにビジュアルを作れば作るほど変だと思い、引いてしまう「デザイナーでそんな人いるのか」と言われるぐらいだ。
 
 村上春樹の小説は「この作品は私だけにしか理解出来ない、他の人には解らないだろう」と思わせるような作家では無い。
 普通の若者には直ぐ受け入れられるのだろう。普通でない若者の私にはバリヤーが強すぎるのであろうか、どうしても感情移入が出来ないのだ。それともわたすがバリヤーを張っているだけかも知れないが・・。
 ビートルズがダメだという人もいるのと同じなのだ。
 
 村上春樹が色々自分の意見をスピーチ 投稿するのはEー事だ。最近、作家で自信の意見を言う人間は少なくなった。松本清張などは色んな社会現象や事件に対してよく自信の意見を新聞に載っけていた。
 ノーベル賞作家の大江健三郎は自分の意見が出ると対極の意見の人から攻撃に遭い逃げてしまった。村上春樹はそういった事も配慮してか大胆な発言はしない。もっと大胆な意見を発信してもEーのではと思うが、オブラートに包まれている。