ノーベル・アカデミーも村上春樹に賞を出そうか、出すまいか迷っている処が真相であろう。出しても辞退されれば面目が潰されるし、出さなければ世界中から非難される。
出来ればアカデミーは村上春樹の方から先に辞退表明を出して貰いたい処であろう。
その前に村上春樹の作品がノーベル文学賞に値するかという事もある。
“大衆受け” する物に権威の象徴であるノーベル賞を授与して良いモノかという事なのだ。
ノーベル賞は大権威な訳だから大衆の品評や賭けのオッズに左右され授与して良いのかという内部議論もあるだろう。今回、見送られたのもそこが一番であろう。
村春がノーベル賞を受賞するには高尚で文学性の高い作品が必要なのだ。そのような作品が出版されれば間違い無く受賞するであろうが、それを期待するのは “ 無い物ねだり ”というモノだ。
村春の作品は大衆に受けて カルトっぽい作品が殆どで文学と言えるモノでは無いのかも知れない。
おそらく村上春樹もそこの処は解っているハズだ。本人もナゼこんなに世界で指示されているのか疑心を持っているのではないだろうか・・・?
だから先手を打って受賞辞退するのがベストな選択なのである。
受賞辞退の理由はいくらでも出来るだろう。「ノーベルが発明した爆弾などという破壊的なモノに関係する賞に私の思想が合わないので関わりたく無い」というのはあまりにも稚拙過ぎるから村上春樹はもっとマシなスピーチを考えている事だろう。