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キリマンジェロの雪

 ヘミングウェーの小説ではない。今、上映されているフランス映画だ。
ホロッときた。原作はビクトル・ユーゴーの小説(哀れな人々)から着想されたと言う。
 冒頭からカッコE−。見てくれではなく、オッサンの生き様だ。
話は造船会社のリストラの場面から始まる。

不景気で労働組合で20人のリストラをくじ引きで決めるシーンだ。
 組合委員長は自分のリストを外してもいいのに、くじの中に入れてリストラの中に入り解雇されてしまう。このシーンが超カッコE−。
バックに流れるミュージックもEー。
 わたすの嫌いなドンパチシーンは無いし、カーチェイスも無い。人も殺されない。
 キリマンジャロの雪は出て来ない・・・予想はしていたが。
 今の映画だが、デジタルでは無くフィルムだ。奥行きが違う。立体感が違う。フィルムに拘ったのも頷ける。「上手いなあー、この監督は」観客は私より年上の人が多かった。

 久し振りに良い映画に出会った。生涯で観た映画で間違い無くベストテンに入る。テーマ曲の歌も何処か懐かしい。聴いたことがあるような無いような・・。歌手も良い。
 わたすにしては褒めすぎかも知れない。これ以上、話すとネタバレになるので劇場で鑑賞して貰った方がE−。