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トンボ

 昨日、ショッピングセンターで買い物をした帰りバイク置き場に戻るとある中年の女性がヘルメットを被ったまま困り顔で立っていた。
 で、わたすにスクーターのバックミラーにトンボがとまっているので追い払ってくれと言う。一瞬、ナンのことかと思ったが虫が苦手のようなのだ。てっきり、トンボを捕まえてくれと言うのかと思ったが・・。「トンボは刺さないよ」と言ったが虫はダメらしい。追い払ってから丁寧にお礼を言ってからスクーターで帰られた。人間、得手不得手、得意苦手はあるだろうが、こんなでは田舎では暮らせない。
 うちの家族もゴカイとか虫は触れないのだが・・。もっとも、わたすだって子供の頃から蛇は触れない。

iPhoneにしたのに写真を取り忘れた。阪神タイガーズの様な模様をしていた。こんな感じだが少し違う。
 
 弟の友達にどんな生き物にも触れる子がいた。それこそ毒が有りそうな毛虫や蜂でも・・・。困った時はその子を呼んだものだ。遊んでいる時に蛇が出たという時はその子の出番だ。優しくつかんで、ひと気の無い所に放す。我々だと棒きれで、はじく事しか出来ない。子供だって蛇は苦手だし殺生はイヤなものだ。
 1年ほど前にマンションの中庭に蛇が出た。大捕物になった。管理人が大きな網で大きなアオダイショウを捕まえた。近くの草っぱらから来たのか、飼っていたペットが逃げ出したのかは解からない。この場合、あのアオダイショウの行き先は・・? 保健所に持っていかれたのか分からない。
 
 子供のころ住んでいた大層古い家に荷物置き場にしていた部屋の滅多に開けない押し入れに大きな白蛇がいた。子供の自分には大層気味悪い物だったが父や母もそれを無理矢理追い出そうとはしなかった。鼠を捕ってくれると言うのと白蛇は縁起が良いという事で放って置いたのである。
 当時の家で時々見かけたのは10センチ位ある蜘蛛だ。ハエや蚊を捕まえると言うので誰も追い払わなかった。ヤモリも壁に時々張り付いていた。これも家を守るという語源から追い出されなかった。
 一度、父のズボンの中にムカデが潜んでいて父がそれを履こうとした時は一騒ぎだった。父もビックリしただろう。それ以降、わたすは必ずズボンをはく度に確認したものだった。田舎と言っても野山ではなく海から直ぐの所だったが、虫たちにとって当時は住みやすい環境だったのであろう。