死ぬまでにやっておきたい事の一つに槍ヶ岳の子槍に登ってアルペン踊りを踊ることである。あの歌どおりにやるのだ。ネットでアルペン踊りを探し当てた。
しかし色んな意味で難しい。槍ヶ岳には3回登ったが大槍は誰にでも登れる。しかし子槍は完全なロッククライミングの領域だ。ザイルにカラビナ等の登坂器具がいる。大槍より低いが岩がモロくそれなりに難儀だと言われている。
それに大槍からギャラリーが沢山いてそれが一番の問題だ。夏場は大槍に登るのに朝から日暮れまで順番待ちだ。絶えず大槍の頂上には30〜40人近くいる。その目と鼻の先で岩登りだ。声をかければ届く距離なのだ。子槍などに登る奴はいないから超注目され、視線は一点に集中する。好奇の目で見られアガってしまうのは間違いない。子槍に登れば大槍のギャラリーから拍手が湧くという。写真も撮られるだろう。投稿する奴もいるだろう。そんな中、アルペン踊りだ。ドジはしたくないし恥ずかしい。かといって冬にやる自信は全くない。
この狭いスペースでどうやってアルペン踊りを踊るのか？
一体誰がパートナーを組んでくれるのか？ 孫槍に一緒に登った相棒のＴさんにも断られるかも知れない。
