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遅刻

この屋上で独身時代に“隅田川花火大会”の行われた日にビアパーティー
をやった事がある。
花火大会が終わってからも結構遅くまで屋上で宴会が繰り拡げられた。
 
翌日、北アルプスに行く約束をしていたのにだ。
翌朝、7時頃の “特急あずさ ”に乗る予定だった。
寝たのは夜中の2時半を回っていた筈だ。
 
朝7時頃、新宿の駅から知人の電話で目を覚ました。
一緒に登る約束をしていた人からだった。
 
見事、寝坊をしてしまったのである。
「スマン、今から直ぐ行く、1時間ちょっと待ってくれ」と言って
泡を食って走り出した。
 
穂高から槍ヶ岳に登る山行だった。
最初の宿泊地、涸沢に着いたのは予定より遅れたが、なんとか夕方に着いて
予定通りスケジュールを進めた。
 
しかしわたすの信用は少々失墜したのは言うまでも無い。
遊び事や山の約束事では遅刻は許されない。人格が疑われる。
仕事の約束事とは別物なのである。
「人生、何が大切なのだ?」と言う事だ。
「仕事」と「余暇の時間」どっちを優先するかだ。
墓場にまで持って行けるのはどちらかという事なのである。

「仕事が入って行けなくなった」等と抜かす奴とは山のパートナーには
絶対出来ない。
 
グランド・ジョラスに散ったアルピニスト森田勝なら
「なら会社を辞めれば良いではないか」
と言ったらしいが、彼の心情が理解出来なくもない。