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白根山

下の子が小学校1年生頃の事で5月の連休に日光の奥白根に登った時だ。

↑ここから本格的に登りになる。
 
下の子には殆ど荷物を持たせて無く小さなリュックにはハンカチ、
ティシュに水筒位だった。
登りに入ってから下の子が急に咳きだした。ハーハーと苦しそうだ。
3〜4日 前まで風邪で体調を崩していた所為だと思った。
 
このまま登るとヤバイかも知れないと引き返すことも考えていた。
休み休み行き、15分ほど休んで、進もうとしたとき少しでも楽に
させようと小さなリュックを私が持った。
すると急に元気になった。咳き込むことは全く無くなり、
元気ハツラツとなったのだ。そのまま頂上に登り下って来れた。
小さな水筒しか入ってないリュックの所為だった。
これには全く説明がつかなかった。
 
わずかな荷物でも負担になったのか?精神的なモノだったのか?
不思議な出来事だった。
その下山ルートの白根沢が結構大変な道で子供二人は何十回も滑り、転んだ。
何とか励まそうと転ぶ度に「1ころび」「2ころび」「3ころび」・・・
と言うと面白がっていたのを想い出す。

 
あまりに転ぶのでスキー場近くまで来た時、登山道を外し板の道を
歩き出す事にした。何の案内書きもない。
この先、行き止まりになって引き返す可能性も有る。
「行き止まれば戻ればEーや」と歩き出したが、子らの体力も
限界だったし水筒には水が一滴も無かったので楽をしたかったのだ。
 
家族4名で歩き始めると、ナンと他の登山者も我々の後についてきた。
なんと20人以上の行列になったのだ。
白根沢を歩いていた他の登山者もその道に辟易していたのだろう。
私が進んだこの人工の道が近道だと疑いもなく信じて付いてきたのだった。
その時、一寸責任を感じたが麓のバス停まで楽勝で歩けた。
挑戦はするべきである。
 
辿り着いたところに湯本の温泉がありそこに浸かり1時間程そこで時間を
潰したが帰りは「いろは坂」の超の付く渋滞でバスは日光の駅まで
ノロノロで家に着いた時は深夜になっていた。