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鬼平犯科帳

ファイナルだそうで途中少しだけ見ていたら結局最後まで視てしまった。
わたすには時代劇は合わないと言うのは分かっているが視ていてかったるい。
テンポがそのまんま時代劇なのだ。
 
それまで抜かりなく準備していた盗賊らが押し入った途端、鬼平らが
待ち伏せしていてあっという間に御用となる。バランスが悪すぎる。
男と女の情事も中途半端。準主役級がいきなり殺されてそちらの話は終わり。
オイオイ、脚本的にどうなんだ?
 
盗賊がどの様な一味なのか何を仕出かすのか伝わってこない。
普通は千両箱を盗み出して逃げた跡、御用となる所が・・・。
押し入って何も狼藉を働くこと無くチャンバラが始まり御用だ。いいのかよ?
盗んだ金子の取り分で仲間割れが始まって・・・等という揉め事は一切
起こらない。
 
ひと工夫も何も無い。単純すぎ・・・緊迫感が無さ過ぎ。演出の問題か?
ま、時代劇なのでしょうが無いが。
中村吉右衛門も歳を取り過ぎ殺陣は無理だし滑舌も悪い。引き際だろう。
 
時代劇が衰退の一途をたどるのは作り手の問題なのだろう。
プロット、脚本、演出それぞれが知恵を出し合い盗賊側と火消盗賊改方に
分かれて話を作っていくと言う事は無いから盛り上がらない。
クロサワの「七人の侍」のように制作側に野武士側と七人の侍に分かれて
攻防を繰り広げると言う試みが欲しかった。