わたすにとって8月1日は大人記念日だ。
19歳の時、十代の記念に何か記念になる事をやっておきたくて
ヒッチハイクに出たのだった。
わたすの年代はヒッチハイクはあこがれの世代だ。と思っているのは
本人だけかも知れないが・・・。
「ヒッチハイク天国」と言う漫画にあこがれていたのは間違いない。
見た事がなかった上高地に日本海、それと子供の頃の友人に遇うのと
帰省が目的だった。
東京を発ったのは八月の一日で雲ひとつ無い青空だった。
記念にすべき日は8月1日がベストだと思い、何週間も前から準備を進めて来た。
ポケットには千円札10枚と小銭だけだった。
通常、夏の晴天は旅行者にとって歓迎される事なのだがヒッチハイカーに
とっては地獄となる。当時、日焼けはさほど苦ではなかったが・・・。
高山だったか京都だったか午後、熱くて喫茶店に避難していたのを覚えている。
しかし、涼しい所をヒッチしていたので街以外、そんなに大変では無かった
記憶がある。
生まれて初めて経験する事が多かった。
ユースホステルも初めてだったし駅泊まりも初めてだった。
もうこの歳でユースに泊まる事もないだろう。
夕食後のミーティングも今思えばEー 経験だったかも知れない。
二度と参加したくないが・・・何の事か、解る人だけ解る事だ。
ユースホステルのミーティングは合う人と合わない人があるのだ。
礼文島の有名な桃岩荘などは一寸無理だべえ。