ホームページ http://mamo-007.sakura.ne.jp

「ヘルプ」

ここ2〜3ヵ月で20本ほど見た映画の中で一番心に響いた。
しかしサブタイトルの邦題「心がつなぐストーリー」はダサイ。
このDVDジャケットデザインはシリアス映画なのにコメディーなのかと思ってしまう。↓どう見てもコメディーに見える。

ワタシ的にはジャケットだけを手にしても借りなかったろう。一般人のレビューを読まなければ鑑賞する事もない映画だった。
普通はジャケットが面白いと感じて借りる人の方が多いのだろうか?
 
結構コメディータッチで作られてはいるが・・・テーマは「人種差別」だ。部分的にコミカルにしないと重すぎて客が滅入るからだろう。
1960年代のアメリカは人種差別真っ只中。「ヘルプ」とは黒人女性の“家事手伝い”メイドの事である。白人の使用人達と黒人のメイドらの物語だ。
ここに出てくる雇い主の白人女性らは完全に「ヒール」である。
 
笑える部分とホロリと来るシーンを織りまぜていて中々巧い演出であった。
メイド達の暴露本を発行するまでの悲喜交々のストーリーなのだが恨み辛みだけではなく、ほんの少し優しい人らの話しも散りばめられているのが良かった。
 
   ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●  
 

もう一つ最近鑑賞した映画で心に残った映画はヨーロッパ映画 マルタのやさしい刺繍 だった。
確かスイス映画だったハズ。
伴侶を亡くして落ち込んでいる老婦人が息子や周りの反対を押し切り保守的な村でランジェリーショップを始めるという話だ。
あらすじを聞いただけで観たいと思い借りてきた。
登場するのは爺婆ばかりだが結構イケていた。
私にはこういった落ち着いて観られる映画が一番しっくり来る。
 
ドンパチシーンやカーチェイスなどのシーンが出てくるだけでアホらしくて見る気がしなくなるのだ。