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万年筆 - 2

 万年筆を仕事で使う事は殆ど無かったが、プレゼンが終わってクライアントに質問された時、答える際に万年筆でその辺に在った紙の裏や紙袋に サ、サーッと絵を書いて説明した事があった。

 プレゼンが終了し、帰る際に たまたま同行した取締役の人から「T君、質疑応答の時、直ぐ受け答え出来るのは良いが、説明する時に その辺の紙に書かないでチャンとしたノートの様なのを用意しておきなさい」と言われた事があった。しかし私は「捨て紙を使うのは “どっからでもアイデアが出せる” という事を演出する為で、私の手なのだ」と言い返した。
 それを聞いた取締役や周りは妙に納得して、それ以上突っ込んで来なかった。
 そういう時は万年筆が丁度 Eーのである。万年筆というのはボールペンなどより親しみがわくのである。
 
 昔、テレビでアメリカの科学者がテレビ取材を受けている時、説明をする際に適当な紙が無かったので新聞紙に万年筆で書き始めた ─── スイスイ書けたので「万年筆は新聞紙にも書けるんだー」とエラク感心したことがあった・・・もちろんサインペンでも書けるが万年筆の方がはるかに印象度が強い。
 
 しかし万年筆は趣味の道具なのだ。無くても日常にはマッタク問題はない。
 が、一本あれば少しだけ豊かになれるのも間違いない。まあビール一杯ほどの豊かさであるが・・・。