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「ヒマラヤ 運命の山」


↑を観てきた。
なぜ「ヒマラヤ 運命の山」などとチンケな題名にするのだろう? 原題の「ナンガ・パルバート」で良いではないか。どうせ山好きしか観に行かないのだから・・。
 山映画で感動する映画はまず無いのだが、超人メスナーが好きなので観に行った。8000メートル峰、14座を全て無酸素で登頂するなんて、その後、他の登山家はこれから一体なにを目標に、なにを目指して行けば良いのだろうか? と思わせる。


 昔から、ナンガ・パルバートで弟のギュンターが死んだのはラインホルトのせいだと言われているが、その真相が知りたかったのだ。

 この映画が事実ならギュンターが死んだのはギュンター自身の所為だという風に解釈出来る。ラインホルト自身の証言で作られているから仕方のない事かも知れないが・・。
 その後ラインホルトが弟ギュンターの遺体を探しに10回もナンガ・パルバートへ行ったのは 鎮魂だったのか、自責の念だったのか、欺瞞だったのか知りたいところだ。
 登山隊長のルーツ隊長(だったっけ)と裁判で争われたぐらいだからその真相をもっと挿入して貰いたかった。ルーツが死んでしまって裁判か結審してしまっているからラインホルトの無実を晴らすのはこの映画しか無かったのだろうか?

 
  かなり昔、ラインホルトが来日して谷川岳に登る際、僅かな雨でも引き返したぐらいの男だから決してイケイケのジコチューな人間では無いと思うのだが・・・この映画を真実だと信じたい。
 しかし、あんな小さい映画館(有楽町)で、あの大音響は辛い。耳鳴りがまだ続く。それと冷やしすぎの館内は「凍死するような物語」に臨場感を持たせるためなのか?・・と感じた。
 ここの映画館は昔(有楽シネマ時代)から山映画をよく上映する。多分経営者が山好きなのだろうと想像出来る。
 ここで見逃したのは30年前、K2ドキュメントの「白き氷河の果てに」だった。是非、観てみたいがリバイバルする訳がない。4年前、一度だけ日本山岳会の主催で上映されたらしいが。森田勝が一次アタック隊を外され、怒った森田が隊長のテントに氷の塊をぶつけ一人下山するシーンがあるそうだがドキュメントなので一切演出が無く、この人間ドラマを是非、観てみたい。
 超マニアニックな話題でした。