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ジークレー

神保町の竹尾紙店に版画用紙を買いに行ってきた。

前に紙を買いに行ったのは何年前か10年以上前か想いだせない。

数年前この近くのデザイン屋にバイトに行った時、昼飯時に竹尾の2階の

特設展示場に寄ったのを覚えている。

今日は入店する際、アルコールで手洗いと使い捨てビニール手袋を強制させられた。

もちろんマスクは必要だった。ビニール手袋をすると見本帳の紙が掴めない。

 

見本帳を6種類くらい持って受付に行くと全紙の在庫は殆ど無かった。

A4しかない。A4は要らない。

全紙で有るのはマーメイドくらいしか置いていなかった。

紙屋に結構、客がいる。

他の美術用の紙を扱う店は全て閉まっているからだろうか?

伊東屋などは電話も通じず録音されたテープが回っているだけだ。

 

全紙で買ってA3にカットするのだがカットサービスはやっていないので

自分でカットするしかない。カットは埼玉当たりの工場でやるという。

仕方無く自分でカットした。結構大きいサイズがカット出来るシート台が

置いていたので比較的簡単に出来た。

 

別に版画をやり始めた訳では無い。版画は30年以上前に辞めている。

ジークリー(インクジェット印刷)を自分ちでやる為に買い出しに行ったのだ。

自分の好みのアートを飾るためである。

インクジェット印刷機が出来てからアートの世界も変わってきた。

これはEー事なのワリー事なのか解らないが・・・

製造方に拘らないアーティストは作品を売るためにやり出した。

ま、版画家はデジタル印刷はやらないだろう。

版画は一種の印刷だし印刷物のデジタル写真を撮ってプリントするのだから。

「印刷の印刷かよ」と成ってしまうからだ。

購買客は版画かジークレーなのかは全く気にしない。

自分に合うかがどうかなのだ。

 

スペインに新婚旅行に行ったときピカソの版画を買ってきた2枚買った。

1000円プラスだったので 2枚買ったが10枚ほど買ってくれば良かったと

後で思った。

上の子の友達の母親が来た時、「この絵はマナちゃん(長女)が描いたのか?」と

聞いて来た時「これを描いたのはピカソです」と言った時、微妙な空気感が生じた。

こっちは「ピカソの素描も知らないのか?サインも有るぞ」という気持ちだが

向こうは「不味かったか・・・無知過ぎて」と言う気持ちも有ったのだろう。

30年近く前だ。