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「青春の一冊」

あなたにとっての「青春の一冊」は?
と言う“はてな”からメールがあった。
わたすが書いているはてなブログからのお題目は面白いのが有った試しが
無いから何時も無視するが今回は響く物があった。
だから書いてみることにした。
と言っても応募すること無いから賞金は貰えない。
 
わたすにとって青春の一冊は間違いなく太宰の「人間失格」だろう。
二十歳頃読んだがすごく心に響いた。
あれを青春時代に読むと「太宰病」になりその後、他の太宰の作品を
読むようになる。
 
人間失格を読めば太宰を理解出来るのは「オレだけだ」と思うようになる。
いわゆる太宰病に感染するのである。
わたすの周りにも同じ思いの人が何人もいた、
 
今「人間失格」を読んでも心に響かないだろう。
太宰は四十前に読まなければ病に掛からない。
たしか薬屋に買い物に行った時、初めて遭う店の女性と顔を見合わせた瞬間、
二人とも涙が溢れ出したというシーンは理解出来て不思議とこちらも涙した
ものだ。
太宰の感受性に共鳴した。
その後、一気読み出来る作家や自分の感性にハマる作家はいないのが悲しい
ところである。
 
逆に何冊読んでも心に響かないのは村上春樹だろう。
もう諦めて読まないが、わたすにとって時間の無駄な作家の一人である。