ホームページ http://mamo-007.sakura.ne.jp

グレート・レース

カナダ・ユーコン700kmを13日間で走破するというレースがTVでやっていたが
中々面白かった。最大マイナス40°になる環境でのレースだ。
ランでもマウンテンバイクでもスキーでも動力を使わない限り何でも良いらしい。
 
優勝したのはマウンテンバイクで参加した61歳のイタリア人。

彼の言う言葉は何故か哲学的で考えさせられる。
「絶対諦めない」
「人生に10枚のカードがあるとしよう 
その全てを使い切らなければいけない 8枚でも9枚でもダメなんだ 
誰もが疲労の限界に出くわす もうダメだと思ってしまう瞬間だ 
そこを乗り越えるのが、こうした過酷なレースの醍醐味だ」
 
この人はイタリアで道路清掃の仕事に就いているらしい。
普段の仕事は全く喜びを感じなく、単調で忍耐その物だからストレスさえ
感じていると言っていた。
でもそのストレスのような鬱憤がこのレースではかえって力になるらしい。
 
精神力も相当でなければ勝てないだろう。
寝るのを惜しんで自転車を漕いでいる。大柄ではなくごく普通の体型だ。
 
睡眠不足が限界を超えると幻覚や幻聴が聞こえるらしい。
森や林がうるさく話しかけてくるそうだ。
他の参加者も同じ様な事を言っていた。
 
精神的にタフでないと完走は出来ない。
日本人は初期の段階でリタイヤしていた。
精神力も体力も経験力も無いから当然なのだが・・・
 
わたすの場合は直ぐ限界を作って諦めてしまう・・・
このおじさんには頭が下がる