ホームページ http://mamo-007.sakura.ne.jp

上野バイク街

20〜30年前迄は東京上野のバイク街が賑わっていた。
中古屋、用品屋、ハーレー屋等が所狭しと林立していた。
何故、上野なのか良く理解出来なかったが当時、中古の小売店や用品屋が
集中して、ここに来れば何でも揃ったものだった。
しかし10数年ほど前から急に元気がなくなり今は見る影もなく無惨に閑古鳥だ。
僅かに数店舗が営業していると言った所だろうか。
光輪の社長の失敗で上野のバイク街の火が消えた様な感じだった。
毎日、労働争議の座り込みをしている様な店に誰も行かなくなったのだ。
 
わたすも第二次バイクブームの頃に光輪から中古のバイクを買った。
その時に借金した金を親に返せなかったのは心残りではあった・・・
帰省するたびに幾らか置いてきたのだが。受け取らないから帰り際、
そっと仏壇の隙に隠して置いていたのは母が亡くなるまで続いた。
 
当時から光輪は上野で一番多く店舗を出していて手広く営業していた。
私が XS-650に跨るのを見た光輪の若林社長が「カッコEーなー、XSに乗るため
に生まれてきた様だ」と巧いこと言ったのを覚えている。
サービストークも巧かったのだろう。
 
しかし当時から、とても大きな販売会社の社長というような感じは無く
典型的なちっちゃな町工場の社長というような人だった。
いつの頃からか全店舗に向い、客に聞こえるのにスピーカーで指示をしていた。
ま、大組織のトップに成る様な器では無かったのを今でも覚えている。
あの社長のせいで従業員は路頭に迷う様になったのかも知れない。
その社長も数年前、故人になったらしく上野のバイク街は完全に終わった。
 
http://mamo-007.sakura.ne.jp/bike.html
このXS-650S(初代戦闘機)を買ってから旅スタイルが一変した。
何処に行くのもバイクを使う様になった。