大飯原発再稼働裁判で福井地裁は「再稼働認めず」という判断を下した。
久しぶりに溜飲が下がるニュースだ。
電力の安定供給やコスト低減と言う関電側に対して
「人の生存そのものにかかわる権利と、電気代の高い低いを同列に論じること
自体、法的に許されない」と断じた。うーん見事な正論だ。
「原発停止は貿易赤字や国富流出につながる」という言い分に対しても
「豊かな国土に、国民が根を下ろして生活することが国富だ」と一喝した。
この正論に「遺憾の意」を出す人間は “天に唾棄する” 行為である。
この裁判官、正義の人なのだろう。
住民側に有利な判決を出す裁判官は出世しないと言われるが、
その典型的な人なのだろうと推測できる。
地位や名誉より “ 誠 ”だろう、裁判官は・・・。
こんな裁判官が上級審にもいたら「この国もまだ救われるのでは」と
思えるニュースだった。
