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浅漬

子供の頃、我が田舎にはキャベツと人参の漬物は無かった。
しかし、こちらに来て定食屋のセットの漬物に人参とキャベツの漬物が
出たのにはオッタマゲた。初めて見る事だった。
他の料理で使った残りのキャベツの芯と人参を余すこと無く使った
漬物だった。
 
最近、浅漬用のプラスチックの容器を買ってから漬物を漬けるようになった。
人参もキャベツも浸けてみた。
しかしこれらの食材を浸けても水は出て来ない。
3日たっても水は浸らなかった。
 
白菜や大根やカブを漬けると一日で水がヒタヒタに成るのに・・・。
キャベツが水を出さないのには驚きだ。葉っぱなのに。
時間が経つと色が悪くなる。3日で包丁を入れた所が黒くなり諦めた。
キャベツを漬ける時はカブや白菜など汁が出る野菜を入れなければ
駄目な事が分かった。
 
何故に浅漬を始めたのかというと野菜サラダが上手くないからである。
妻が野菜サラダが好きなので何時も作るが野菜自体が美味しく無く
わたすには食べられない。
どうしてこんなに野菜が不味くなったのだろう。
浅漬にするとどうにか食べられる。
去年NHKの番組で30年前の「きょうの料理」がリバイバルされ
菅原文太が出てきて鶏のまるごと料理と浅漬をやっていたのを見て
プラスチックの浅漬器を買ったのだ。
 
美味しく出来るかは野菜次第だとつくづく思ったものだ。
人間がやるのは野菜を切って塩を降るだけだもの・・・
無農薬で肥えた土で育てた野菜なら間違いなく美味しいだろうが
スーパーで買った野菜だ。
どんなに丁寧に浸けたとしても限界が有ることが分かった。
 
野菜はどんな料理も素材次第と言うことが実感できた。