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“喧嘩十四番勝負”

20年ほど前、嵐山光三郎が監修し、何人かの作家で喧嘩をテーマにしたのを
収集した本を読んだ。名前は忘れた。
家のどっかに仕舞われている筈だ・・・
 
7、8人がエッセーや文章を書いた中で「鉄のゲージツ家」である篠原勝之
編が一番、面白かった。
篠原勝之が自分の事を書いた“喧嘩十四番勝負”というエピソードから
2編掲載されていた。
14編、全て読みたいと思って探したが当時はネットが出始めた頃だったので
その本に辿りつけなかった。

数日前、別の件で検索していると その本に辿り着いた。
本の名は「ケンカ道」だった。昭和62年刊だ。
 
本の名は “喧嘩十四番勝負”では無かったのである。
値段が僅か1円で送料及び手数料が257円で計258円だ。
Amazonで早速、中古本を買った。。
 
“ケンカ十四番勝負”と言うのは本の名前では無く「ケンカ道」という本の
中でクマさんが数々の格闘家とのインタビューをして、章の合間に繋ぎで
クマさん自身の事を書いているコラムだったのだ。
 
その本「ケンカ道」は殆どプロレスラーやボクサー、キックボクサーなどの
インタビュー構成だ。
嵐山光三郎はクマさんの書いた自らのエッセー “ケンカ十四番勝負”の中で
気に入ったのを2編選んで出版したのだ。
最初に書いたように嵐山が監修した本の名前と他の作家は忘れてしまった。
 
「ケンカ道」のクマさんの文章も中々面白い。
尤もインタビューの後、録音を文に書き起こしたのは週刊プレイボーイ社の
編集者だろうが・・・

篠原勝之は最近テレビにメッキリ出て来なく成ったが今はどうしているの
だろう?
 
そのインタビューで一番白かったのは合気道家の塩田剛三だろう。
それ以外のキックボクサーやプロレスラー、シュートボクサー等の人々が
わたすには分からないので入って行け無かったからかも・・・。
アントニオ猪木大山倍達ぐらいは分るのだが。

元々、塩田の合気道は当時のフィルムを見ても凄いと思う。
その塩田がクマさんのインタビューにひょーひょーと受け応えているのが
面白い。
そのインタビューの一番面白いところは塩田が師匠だった植芝盛平だった。
植芝に「どっからでもかかって来て良い」と言われ、塩田が蹴りを出したら
5メートルほど投げ飛ばされたと言う。
「こちらが考えていることを全て見透かされていた」と語っていた。

合気道の開祖、植芝盛平は我が故郷に銅像が立っている。
故郷の出身者なのである。
しかし地元の人も知っている人は無いに近い。
Wikipediaで調べるしか無い。
 
合気は神秘的だ。相手の力を利用して投げ飛ばすのだ。
試合は無いという。実際試合をやれば骨が折れる事が有るというから
出来無いらしい。だから演舞だけなのである。
中々興味深い。 
もしわたすが何処かに弟子入りをするとしたら植芝盛平以外考えられない。