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私の街も戦場だった

ガンカメラが映す実際の空襲映像と生き残った人々の証言とドラマで構成された
TBSの特集番組だ。結構見応えがあり、涙が止まらなかった。
歳と共に涙もろくなるのだろうか?
 
ドラマシーンでは田舎に疎開しようと列車に乗った姉妹が戦闘機に
機銃掃射されて姉が亡くなると言う実際にあった物語である。
それ程、ドラマでは涙を流すようなシーンは無かったのだが・・・。
 
事実はあそこで一般人が60人も犠牲になっている。戦争とは一般人が
犠牲になると言う事だ。
 
P-51戦闘機で機銃掃射したパイロットに取材したインタビューが一番印象に
残った。
客車に機銃掃射した人は既に無くなっており息子が取材に応じていたが、
このパイロットは鬼畜では無く善人だったのだろうと思われる。
「列車は撃った。だけど、僕が撃ったのは客車ではない。貨物列車だった。
列車の前方に貨物車両があった」と言ったらしいが
そう自分に思い込まさないと生きて来られなかったのかも知れない。
 
別のパイロットは「何でどうしてこんなことに。撃った人が誰であろうと
僕らの国がしてしまったことを謝罪したい。あまりにも酷い。僕は謝りたい。
これはいけない」と語った時、その人間性に涙が抑えられなかった。
 
遺族も同じ思いだったのでは無かろうか? 戦争は勝者も敗者も傷みが残る。
この言葉で生き残った妹さんもおそらく謝罪を受け入れたのでは無いだろうか。

本物の映像だからリアルさはハンパじゃない。
http://www.myvi.ru/watch/6DWMQ6IhGkiF_c01av4mkA2
 ↑しばらくはこの映像をネットで見られるだろう。
  
戦後70年を記念した番組だが中々の作品だった。
戦争の恐ろしさ、愚かさを思い知らされる良番組だった。
 
ガンカメラというのも最近知ったが、戦闘機が機銃を撃つとスイッチが入り、
アメリカ軍が戦況報告確認に使用していた様だ。
アメリカも良く取材に応じてフィルムを公開したものだ。
保秘期間が終わっているのだろうか?