ホームページ http://mamo-007.sakura.ne.jp

菅原文太

菅原文太が先月28日亡くなっていたそうだ。28日に菅原文太のことを書いた。
三日前だ。偶然か?日本で一番カッコEー俳優だったのに・・・合掌。
2年前に俳優引退したが復帰を望んでいたのは私だけでは無いはずだ。
原発反対や小沢支持の発言には全面同意した。
彼は、ヤクザの冠婚葬祭にも参列した。「仁義なき戦い」の時に協力して
貰ったヤクザ達にだ。仁義を重んじる役者だったのだろう。
普通ならパッシングされるところだが彼は全く臆する事なくそれを認める。
「ヤクザの協力無しにあの映画は絶対に作れなかった」と言ったのだ。
男だ。ちゃんと説明されると誰も文句も言えなくなる。
だからパッシングされなかった奇異な人物だ。
高倉健の影に隠れていた時期もあったが、その生き方、男っぽさは抜きん
出ていた。80過ぎてあの格好良さは無いだろう。

 
仁義なき戦い”の初回の戦後闇市シーンはそのスタッフから「その10数年後
にあのシーンを撮影しようと思っても絶対出来なかった」と回顧していたのを
覚えている。
予算的にも時代的にも小道具的にもだろう。
  
それより今、あの映画を作ろうと思っても「キャストが無い」の一言に尽きる。
今のフヤけた生っちょろい俳優では絶対無理である。当時東映オールスターを出した東映も良くやった。
 
仁義なきの他に印象に残っているのは「県警対組織暴力」「太陽を盗んだ男
だった。もっと色んな映画に出ている。ま、あのマスクとカッコ良さだ。
 
↑このシーン初めて梅宮の巧さも実感出来た。ハマリ役だった。“県警体組織暴力”
組織一辺倒で融通の利かない役どころだ・・梅宮が。
 
当初 “仁義なき戦い”は文太が鉄也役(実際は松方弘樹)をやるハズだったが続編を作る事になったので急遽、広能昌三役になったのだ(鉄也は初回で死ぬ事に
なるから)。
鉄也役の文太も見たかったモノだ。
太陽を盗んだ男
 
タケシのヤクザ映画にちょい役ででも出ればビヨンドも、もっと印象深い映画になっていたはずなのに、配役が誰一人ヤクザになれてなく怖さも何も無かった。
その点、“仁義なき ”は配役がかなり良くてヤクザに成りきっていた。
千葉真一」なんか台本を見た時「こんな役出来ないよ〜」と言ったという。
千葉の暴れん棒役を観た時は千葉真一に似ているがこれは一体誰かと思った。
 
菅原文太が沖縄で翁長知事の選挙応援に行った際、遺言となった言葉に
「政治の役割はふたつあります。ひとつは、国民を飢えさせないこと、安全な食べ物を食べさせること。もう一つは、これが最も大事です。絶対に戦争をしないこと!」と語っている。
 
沖縄から帰ってきて直ぐ体調不良になったらしい。
もう一寸、長生きして貰いたかった一人だ。