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ボギー&クライド(ブランデーの牛乳割り)

 青春時代、名画座で上演されるたび観に行った映画だ。邦画題名は「俺たちに明日はない」と言うどうしょーも無くチンケなタイトルだった。
 当時「勝手にしやがれ」とか「勝負をつけろ」だとか 今ではそんなタイトル付けると「誰も観に行かねーよ」と突っ込みたい邦画名が多かった・・・配給会社のセンスの問題だわね。

 んで、その “ボギー&クライド ” 大恐慌時代のギャング物語で実話だ・・・最後は悲惨な結末だったが観る度にスッキリした。
 ボギー(フェイ・ダナウェイ)と出会って直ぐクライド(ウォーレン・ビューティー)が銀行を襲撃するシーンがあるが、その襲った銀行が倒産していたのだった。仕方なく銀行の残務処理している人間を使いボギーに説明させるシーンが無音でロングで撮られていて可笑しかった。アメリカンニューシネマの中で、ベストに入れてEーだろう。
 

 フェイ・ダナウェイがとってもスタイリッシュでオシャレだったが実際のボギーもかなり美人だ。

 その映画でジーンハックマン演じる兄貴役が久し振りに会った弟のクライドに酒を飲みながら小話を披露するシーンがあった。
 その小話とは『ある牧場の母親が病気で倒れた。そこで息子たちはベッドで寝込んでいるお袋を元気を付けようと牛乳の中にブランデーを少し混ぜて飲まそうとした。最初は一口だけ口にしただけだった。次の日は二口飲んだ。三日目はコップ一杯飲み干して息子たちに言った・・・「あの牛を売るんじゃないよ」と 』 解りやすい小話だ。そんな所まで覚えているなんて・・・5回も観ると覚えるだろう。
 ずーっと後に自分で試してみた。結構イケル 安いブランデーには最適だ。わたすは1対5くらいで飲む。夜に牛乳なんか飲まないが(私は朝でも牛乳は飲まない)、寝酒にブランデーを一口やる時、体調が今ひとつの時にアルコールがきつく感じる時など丁度Eー具合だ。
 

 昔、行った西巣鴨にある大衆酒場は焼酎の牛乳割りが名物だったが、私にはその味が理解出来なかった。
土井ちゃんに誘われて行った時、注文すると店の人に「焼酎は米?麦?芋?」と聞かれたのを覚えている。牛乳で割ると米も麦も芋も関係無いような気がするが・・・。

 昼間から開いていて界隈では貴重な店らしく、外も中もかなり年季の入っている店だった。しかし、ここに来た人の誰もが注文する“もつ煮込み”は口に合わなかった記憶がある。
 今でも在るのか分からないので調べると一発で出てきた。地元に根付いている大衆酒場は潰れないもんだ。