ホームページ http://mamo-007.sakura.ne.jp

“駆け込み訴え”

 また今日、小説の面白い書き出しがひらめいたが、20分後に忘れてしまった。錆び付いた頭はどうしたものだろうか?「よし今日から5行ずつ書こう」と思ったが忘却してしまう。こういう“ひらめきは”何かやっている最中に出てくるのだ。だからメモする余裕が無いのである。
 いきなり、話し言葉から始まったのは覚えている。後からパソコンに向かって「・・・」この・・・が出てこない。太宰治の“駆け込み訴え”のように、いきなり、しゃべり出したのであった。“産みの苦しみ”なのでは無い。ひらめきが残せないだけなのだ。こういう閃きが残せれば大作家も夢ではないのだ。もう、この時にひらめいたのは諦めよう。新しい閃きを期待するしかない。
 
 太宰治の“駆け込み訴え”を改めて読んだが、7割位で止まってしまい最後の結末に行ってしまった。短編で巧いのだが、この文章は一気に読まなくてはならない・・・一気にまくし立てているのだから。ところが、こっちが息切れしてきたのだ「体力が切れた」と言うか頭と眼が持ち応えられない。読書も体力が要るのだ。
 しかし、太宰治の“駆け込み訴え”はネットで、しかも無料で読めた。ネットだから息切れしたのかも知れない。小説は本でないといけない。