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復興と棄地

 地震津波に見舞われた被災地は、いずれ復興するであろう。問題は放射能汚染地域だ。ハッキリ「もう住めない」と宣言するべきだ。チェルノブイリだって汚染区は300年、人が住めないと言うではないか。あの福島の汚染地を保護区にして野生の動植物の楽園にすべきなのだ。
 土地を除染するにしたって完璧に出来るはずもない。高水圧の水で汚染灰を除いたとしても、まき散らしているだけだと言う。除染するには表土を30〜40センチ取り除いて新しい土を入れなければならない ── 莫大な費用と二次汚染と作業員の被爆もあり、現実的には極一部しか出来ないと言う。
 まだ福一からは連日、死の灰が噴き上げられている状態だから除染した処で、又パラパラ降り積もり、再び除染しなければ成らなくなく。チェルノでは森と農耕地の除染はすでに諦めていると言われる。汚染廃棄物は何所へも持っては行けず、埋めるしかない。高濃度汚染地帯は土地を捨てるしか道はないのだ。「土地を捨てる」という事態は、日本では経験しなかった事であろう。世界中を見てもチェルノとビキニ諸島ぐらいだ。
 
「棄地」などという言葉は辞書には無いが今後、新語になり辞書に載るかも知れない。棄地:土地を遺棄する事。住めなくなった土地を捨て去る事・・
 福島もチェルノブイリから放射能対策専門技術者を多く派遣して貰って、ノウハウを請うべきなのだ。先方だってその用意があると言っているのに・・・国と知事に任しておけば一向に解決など出来ない状態が続くだけなのである。