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海水浴

 物心ついてから海水浴に出かけない夏は今年が始めてだろうか。子供がまだ小さい時から義務感で田舎の海に行っていた。1メートル潜るだけで熱帯魚がウジャ、ウジャ泳いでいる。そんな所で泳がせていたから子供が臨海学校で行く千葉の海はガッカリだったのか、一度も「海に連れてって」とは言わなかった。わたすも独身時代三浦海岸と千葉の海に海水浴に行ったがそれ以後、行く気にはならない。
 海水浴は海が青く澄んでいなければならない、魚が見えなければいけない、珊瑚もいなければならない、貝やウニやカニもいなければいけない・・のだ。
 少年の頃、小学校で海水浴のルールが決められていた。親の付き添いが無ければ5年生以上で最低3人以上でないと行くことが許されない。何故か?・・「もし一人、溺れたら一人は助けを呼びに行き、もう一人は溺れた人の場所を確認するために見続ける」だった。もちろんそんな事故は起こらなかったが・・。
 小学6年の時、始めて学校にプールが出来た。市内で一番大きい学校だったのに最後に出来たのだ。「海が近くにあるからプールなど要らん」と言うのが真相なのかは解らない。
 その年に市内小学校対抗水泳大会がウチの学校で開かれた。泳げる子供はみんな水泳部に入れられ練習させられた。その練習がイヤでしょうがなかった。大会の結果は惨敗に近かった。一番大きな学校だったのに・・・小さな山の学校でもプールで練習していれば早く泳げるようになる。我々が海でやっていたのは「より早く泳ぐ」では無かった。より楽しく遊び、より深く潜り、岩から飛び込む事だった。
 あの時代は紫外線が敵ではなかった。今は海に着いた瞬間から太陽と戦わねばならない。パラソルかテントを立てて、長袖のTシャツとくるぶしまでのタイツに着替えて日焼け止めを塗る。ここまでで一苦労。横になりビールで喉を潤してから暑くてたまらず海に入るという順序だ。

ここは実家から車で20、30分ほど掛かる。少年の頃は自転車で1時間近く掛かったので滅多に行かなかった。スキューバダイビングの教習も行われており色鮮やかな魚が見える。
 ガキの頃は家で海水着になってそのまま海に行っていたのだが、ウチから歩いていける海水浴場は砂浜だったので熱帯魚も珊瑚もいなかったが。