ホームページ http://mamo-007.sakura.ne.jp

トロマグロ

青魚ばかりだと飽きてくる。
たまにはカサゴや甘鯛や他の白身魚も食べてみたい。
しかしキンキや甘鯛が一匹2000円もする。サンマが20匹ほど買えそうだ。
 
得てして白身魚の方が値が張る。そこまで価格の違いがあるのか?
小売りに出るまでの手間は同じだろうに・・・。
青魚は鰯やサンマを代表に群れごと採るから大量に捕れるが
白身魚は群れないのだろうか?
 
子供の頃、魚でまあまあ好きだったのはサンマとシビ(本マグロの幼魚)
くらいだった。

郷里ではマグロは殆どシビしか水揚げされなかったので、
食卓に上がるマグロは殆どシビだった。
 
田舎から東京に出て来てからかトロが珍重されている事を知った。
値も張る。
寿司ネタでは赤身より中トロの方が美味しい。
 
母がまだ健在の頃、帰省した際に「トロの刺身が食べたい」と言ってみた。
しかし田舎にはトロが流通していなかったのである。
マグロを一匹、買えば別だが・・・
 
信じられないと言われそうだが、当時田舎ではトロを食べる人など
居なかったのである。
あの脂肪の多い腹身は犬猫の餌だったのだ。
 
そこで母は小売店に前もって注文したようだ。
小売から仲卸、生鮮業に話が行ったのだろう。
 
後日、待望のトロが出てきた。
しかし、あまり美味しく感じられ無かった。
わたすも含めて家族も・・・
 
仕方なく大量のトロマグロを照り焼きにして食べたのを覚えている。
照り焼きにしてもあまり美味しく感じられ無かった。
以来、実家ではトロを食べる事は二度と無かった。