今回は屋外にいたのでそれほど揺れを感じなかったし恐怖も感じなかった。家にいたら大変だったろう。しかし私は余り揺れを感じない体質なのだ。いつも揺れているから。心臓がドッキンドッキンするごとに揺れるし昼間っからアルコールが入っている時もある。そのせいで鈍感になっているのだ。
しかし一度だけ恐怖を感じた地震があった。7年ほど前になる。交通事故で骨折してから1年後、ボルトを足に8本入れていたのを抜く手術をした直後だった。手術を終えて病室のベッドに戻った時にごく弱い地震があった。ニュースにも成らなかったから震度1ぐらいだ。普段震度1ではまったく感じないのだがその時は天井をみつめて一人で色々思案していた時だったので敏感に感じたのだろう。普段「オレは素早い方だから地震が起きれば自分の足でダッシュで逃げればいいや」と思っていたがその時は下半身麻酔でまったく身体が動かなかった。上半身は動くが腰から下は動かず「生まれて初めて地震で恐怖を感じた」。こんな所でペッシャンコになりたくないとマジで思った。
それ以降「自由が利かないと言う事はつくづく辛い事なんだな」と思うようになった。強気でいられるのは “五体満足”である事が前提なのだと気が付いた。最初に事故で入院した時、リハビリの先生が普段筋肉を鍛えておかないと「治りが遅くなりますよ」と言われたが、その後も鍛える事は何にもやってない・・。
