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橋田壽賀子

脚本家の橋田氏が亡くなってTBSなどで追悼番組をやっている。

うちの父は橋田の脚本は「渡る世間は鬼ばかり」などで、やたら「台詞回し」が

長すぎると言っていた。要するにセリフが多すぎて飲み込めないと言う。

橋田はそういう脚本家だった。藤岡琢也等の役者は台詞を覚えるのが大変だったろう。

もっとシンプルなセリフ作りすべきだったのだ。

「渡る世間は」やたら長台詞だった。

 

父は教員をやめて脚本家になるのが夢だったが叶わなかった。

月間「シナリオ」や「テレビドラマ」などを購読していて何度もシナリオを書いて

応募していた。最終選考まで残るがドラマには至らなかった。

最優秀賞を取るとテレビドラマに成るのだったが・・・

ボクシングが好きで「4回戦ボーイ」をかいて応募したが駄目で、ある番組を観ながら

「これ、俺が送ったシナリオに良く似ているな」とか言っていた。

審査委員が真似をして「6回戦ボーイ」を作ったのかもしれない。

 

子供自分は机に向かっていつも物を書いていた。

父がある教員関係の雑誌に「教員はノックダウン寸前だ」と言う内容の随筆を

書いていたのを思い出す。

当時の教員は今より遥かに楽だったバズだが・・・

現実の教員像をそのまま書いていた。

夏休みも有ったので夏は家にいて家に教え子を集めて家庭学習塾をやっていた。

違反だがそれほど給料が安かったのだ。

 

彼が書いた原稿をダンボール一箱分捨ててしまった。

崩し過ぎで字が読めなかったのだ。

応募する原稿用紙には清書して子供のわたすにも読めたが・・・

 

ま、橋田の脚本はセリフ回しが多すぎる。

もっとシンプルに書くべきだったとオラにも思えた。