今年の鈴鹿8耐選手権は近年稀に見る好勝負だった。
耐久レースでは無くスプリントレースだった。
最初からヤマハ、ホンダ、カワサキのワークスの三つ巴の戦いが続き
ピットインする毎に順位が入れ替わる。
最後の方でカワサキのジョナサン・レイがファステストラップを出し
このままゴールしてカワサキが26年振り優勝かと誰もが思った。
ところが終了30分前くらいに小雨が降りだす。
するとヤマハの最終ライダーが雨の中じわりじわり詰めてくる。
しかし残り3周くらいで21秒差があったのでカワサキで決まるかと思った。
ところが終了3分くらい前にスズキ車がエンジンブローでオイルを激しく
コース上にまき散らし直ぐコースアウトせず暫く走ってコースがオイル浸しに成る。
残り1分を切る所でかなりスローに抑えて走っていたトップのジョナサン・レイが
オイルに乗り上げ転倒する。久しぶりのカワサキ優勝かと思っていたが万事休す。
最後の最後でレースをぶち壊された。
レース運営の責任が一番。レイが転倒後赤旗を出し終了させた事、オイルをまき
散らした時点でセーフティーカーを出すか、終了すべきだったと解説が話してたが
全くその通りだ。
エンジンブローさせたスズキチームは直前にピットに戻ったのにガソリンを
入れただけで発進させたのはネットでも批判が・・・監督の責任だ。
鈴鹿8耐で引退する耐久レース界の名将ドミニク・メリアン監督も晩節を汚した。
緊急ピット・インした時に棄権すべきだったとネットに批判されている。
レースは棚ぼたで2位で走行していたヤマハが優勝し、ホンダも2位。
本当に後味の悪いレースに成った。
無念過ぎるカワサキ・・・ファステストラップを出したジョナサン・レイを
来年も契約しとくように・・・