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釣り銭を祝儀に

30年以上前、わたすの結婚式の事だった。
以前にも書いたが小規模な結婚式を上げた。
式が終わった後、式場の茶店で談笑して解散したが
その茶店の費用を誰が支払ったのか、その費用を支払わねばと思い
参加した人、皆んなに電話したが誰も「払ってない」と答えた。
「集団食い逃げ」だった。初期の頃、書いたはず・・・
その九段下の式場は3.11の時、致命的な損傷を受け取り壊されてしまった。
 
式が終わって両親とも初めて当時の我々の賃貸マンションに来る際に
式場からタクシーに乗って降りる時、父がタクシー料金を支払った。
その時に父は「今日は目出度い日やからお釣りは取っといて」と言って
タクシー運転手に釣りを祝儀代わりにして車を降りた。
5千円札だったか 覚えが無いが札を出して釣りを受け取らなかったのである。
中々、粋な所作だと思った。
わたすもその様な機会があれば同じ事をしようと考えていたのだが・・・
 
長女の結婚式はハワイ島で式場も泊まったホテルの教会だったので、
父が取った粋な所作は出来なかった。
 
30以上年前、結婚式用の黒靴を買ったがその後、滅多に履かず
靴キャビネットに仕舞いっぱなしだった。
娘が結婚をすると聞いてから靴キャビネットから取り出し
シューフィッターを付け柔軟剤や靴クリームを塗って柔らかくしていた。
しかしハワイ島の結婚式はアロハなのだ。あちらではアロハが正装なのだ。
式には白い運動靴を持参した。

結局、娘の結婚式用にとっていた黒い靴は履かず仕舞いになった。
レッドウィングのポストマンで結構、値も張ったが今でも傷一つなく
綺麗なままだ。
 
黒の紐靴は結局わたしにゃー無理だ。
普段、殆どGパンなので黒の紐靴は履く機会がない。