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この世界の片隅に

 ↑を昨日、観てきた。
アニメを劇場で見るのは「千と千尋の神隠し」以来だ。
中々良かった。戦争もののアニメは暗くて切なく辛いが今回のは
悲しい場面もあるが見応えがあり久しぶりに感動し、涙が出てきた。
キネマ旬報No.1も今回は納得できる。

市井の平凡な少女が成長して平凡にお嫁に行き戦争が終わるまでの物語だ。
戦闘シーンは空から爆撃されるシーンだけだが戦争の恐ろしさが十分に
伝わってくる。
イントロの挿入歌がEー。コトリンゴが「悲しくてやりきれない」を
超スローで歌う。
“フォークル”より合っているだろう。
 
女性が妊娠した物と思っていたが、中々誕生しないのは何故だろうと
思っていると思い込み妊娠だったのは後から気がついた。
医院から出てくる時しょげていた。
食料欠乏の時代、周りが赤ん坊の分までと思い茶碗一杯に盛りつけて
いたのだが病院から戻ってからはいつも同じ盛り付けになった時に
気づくべきだが直ぐには分からなかった・・・鈍感なのだ。
 
実写ドラマよりアニメのほうがリアル感が増す場合もある。
爆撃のシーンなどは撮影すると嘘になってしまうから・・・
実際、どの戦争の映画よりリアリティーがある。
監督が呉に何度も取材に行っているらしい。
 
ラストで救われた気がする。
原爆で孤児になった子を連れて家に帰るシーンには思わずこみ上げそうに
成った。悲しさより優しさの方が涙を誘うものだ。
 
エンドマークが終わりライトが点くまで誰も席を立たなかったのは涙を
乾かすためだったのだろう。
 
完全版が作られるらしい。ラストのエンドロールに幼児が成長した
シーンの静止画で出てくるが、其処までの経緯が描かれるのであろうか? 
出来上がったらまた観に行こう。
 
アニメもバカにしてはいけない。
ディズニーのは見る気はしないが・・・。