ホームページ http://mamo-007.sakura.ne.jp

世界のSONY

今から34年前にソニー(sony)のロゴタイプが公募された。
その懸賞金額はかなりな額だった。まだ若かりし頃だ。
調べると、設立35周年を迎えた1981年(昭和56年)の事で、
今から丁度、紙を二つ折りにした時代だ。
 
当時、飛ぶ鳥を落とす勢いがあったソニーだが今の凋落を誰も予想など
出来なかっただろう。
 
それまで用いられてきたロゴのデザインを一新すべく全世界に対して公募を
行ったところ、世界中からおよそ3万件にも達する応募が寄せられた。
しかし、選ばれたデザインは実際には使用されず、
お蔵入りになってしまったのだ。

その理由は、盛田氏と井深氏が「今のロゴのほうが明快で良い」と判断した
ことによるものだったそうだが、この判断は間違っていた。
経営者としては偉大なのだろうがデザイナーの目は持っていなかった。
SONYの読みがエス オー エヌ ワイと読め無いのが不満だったのであろう。
読めるかではなく印象だ。人間は印象で決めるモノだ。
この二人は先を読めなかったのか? 説得するデザイン部長の力不足か?
 
新聞広告で大きく最終審査まで残った3案と不採用の詫びの言葉が載った。
賞金は3人で公平に分けられた。

最終的に残った3案だ。
 
ドイツ人とオーストラリア人とアメリカ人だ。
当時から、デザイナーだったがこれはGoodだと思った。
当時、上と下がEーと思っていたが今でも同じ印象を持つ。
今でも通用したのに・・・。
 
昔のまま、ダサいロゴが今でも使われている。
盛田氏と井深氏は上昇を止めたのではないかとわたすには感じられれた。
今でもそう思う。あの時ロゴを一新していればこんなに凋落しなかった筈だ。
 
デザイナーのソウル・バスは当時、一企業のロゴを作るのに請求額が
1億円だったと言う。
もちろん分厚い仕様マニュアルも作るのだが・・。
 
今はソーシャル・ネットでコンペ方式だと2万円台からだ。
アホらしくてやってられない。