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「ギムレットには早すぎる」

レイモンド・チャンドラーの名作 “ロンググッドバイ” で

フィリップ・マーロウとテリー・レノックスが交わすセリフだが、
ギムレットの様な強い酒を飲むにはまだ時間が早い」と言う捉え方だろう。
しかしこのカクテル、ジンをライムジュースで割っているだけでキリッと
来るがジュースの様な味だ。

とても夜が更けて飲むお酒では無く昼下がりにチョコっと引っかけるのに
丁度Eー様な気がする飲み物だ。

海外リゾートの海水浴場に出ているビーチバーなどで注文するような飲み物だ。映画でそういう場面はよくある。
 
ヒョッとしたらこの訳には別の意味があるのではないか、あるいは間違った
訳なのかと調べたがそんな事でもなさそうだ。
ギムレットなど2杯も3杯も立て続けに飲む物では無い。舌がおかしくなる。
アメリカだから普通はバーボンかスコッチにすべきところなのだが、
テリー・レノックスは酒に関して甘チャンだったのか? 
では無くレイモンド・チャンドラーが甘チャンだったのかと疑ってしまう。
 
そういえばジェームス・ボンド氏も “ドライ・マティーニ”だったなー。
007の影響でバーに入ると先ずドライ・マティーニを注文していた時があった。

すると連れ達も先ずカクテルを注文していた。
バーではカウンターに座るべきである。でないとカクテルを作っている所が
見えないからだ。
あの作法は儀式の様なもので、価格の内の半分は入っているだろう。
カクテル料金はバーテンダーのパフォーマンス料金なのである。
バーには歳と共に入らなくなった。周りは殆ど焼酎党ばっかりだし。