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舞妓写真と著作権

自分の撮った写真を素材にして絵画を発表したのは著作権侵害だとして
相手の画家に対して作品の破棄や2千万円の損害賠償を求めると
言うニュースだ。
確かに写真をそのまま描くのは自分で撮った写真ではないからマズイだろう。
訴えた方は無断で使われた事に怒っているのだろうか?
しかし2千万円とは大きく出た。

 
訴えた画家と訴えられた画家の画風はまるで違う。
 ↓提訴した黒川雅子さんは超リアルで、

 ↓訴えられた坂根克介氏はデザインパターン化された様式美の具象だ。

どの絵を訴えて、どの写真から使用したのかはまだ出ていない。
裁判になれば出て来るのだろうか? 今まで裁判沙汰になっても和解で
決着するのが多かった。100〜200Mぐらいか?
訴えられた画家の弁護士は「写生会で撮った写真は個人の創作性がなく、
著作物にはあたらない」と言っているがそれは違うだろう。
写生会とは何なのだ? 写真撮影会のことか?
 
同じテーマ、同じポーズ、同じ衣装、同じ意匠の作品を同時に見たい物だ。
今度、展示会で二人展をすれば売れる事間違いない。
 
昔、イラストレーターに聞いた事がある話だがリースフォトの写真をそのまま
イラスト化したらその写真を扱っているストックフォトから訴えられたそうだ。
もちろんその広告を出した所が訴えられたのだがリースフォトだから僅かの
費用で解決したハズだ。
以降そのイラストレーターはデザイナーがこの写真を参考に描いてくれと
頼んでも、必ずポーズやバックを変えてくる様になった。
何故変えたのかと問うと、上記のような事を言った。
著作権は色々難しい。
 
写真を借りた方も事前に「参考にして描く」と言って費用を払っておけば
面倒事にならず済んだのだ。
そうでなければ自前で撮影するかストックフォトを使うしか無い。
 
ま、いずれも写真を見ながら描いていると言う事か?
画家だからモデルを雇って描いている物だとばかり思っていた。
 
舞子のモデル費用って一体いくら掛かるのだろう。
貸衣装や飾り付け、髪結い、スタイリスト、撮影スタジオ等、一日50万以上
掛かるのは間違いなかろう。
これらを自前でやったのをそのまま使用されたら怒るわなー。
 
まるで一般に知られていない画家がこの件で世に出てきたと言う事は
双方にとってEー事ではないかな・・・