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質屋

昔、アチコチにあった質屋がもう何所にも見あたらない。
18歳の時、仕送りの金を引き出そうと銀行に行った。その時は午後の3時を
過ぎていて引き出せなかった。銀行が3時までとは知らなかった。
当時はキャッシュカードも無く神田の銀行まで行かなくてはならなかった。
帰りの30円か40円の電車賃も無く、仕方無く銀行近くの質屋に生まれて初めて
顔を出した。
時計を3000円で質入れした。高校1年の時、買った時は1万円ぐらいだった。
買った価格の1/3弱で質入れ出来るのかと妙に納得したものだった。
 
それから3〜4ヶ月に一回ほど3万5千ぐらいのペンタックス一眼レフを1万円で
質入れした。レンズにカビが出来て最後はわざと流してしまった。
当時、質屋はわたすに取って貴重な存在だった。
しかし今はサラ金か、キャッシュカードだろう。
便利だが金を借りている実感が無くサラ金地獄に陥るのだろうか?
 
当時、親から銀行振り込みして貰っても2日ほど掛かった。
だから銀行に行く前に入金されているかを銀行に電話で確認して行った物だった。昔も今も貧乏だったのだ。