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生まれて最初の記憶

「一番最初の記憶は父の自転車に乗せられて家の周辺を走った」と昨年、書いたがもっと古い記憶があった。
乳母車(ベビーカー)に乗せられて母と美容院に行った時だった。
 
今では考えられないが母が美容院に行った時に私を店の中に入れず外のベビーカーで待たせたのだ。
何故、店の中に入れなかったのか今では分からない。
当時の乳母車は大きくて入らなかったのかも知れないが、たった一人で店の外に置かれたのである。
しばらく一人で待っていたが、とても不安になり大声で泣き出した。

すると店の近くの大人が赤ん坊(私)をあやしに来たのをハッキリ覚えている。
オバサンと作業着を着たオジさんだった。
当時の乳母車は大きくて中で立ち上がることが出来たのも覚えている。
 
その内、私が大泣きしたので店の中から母が現れた時はホッとして泣くのを止めた。
一歳か二歳の時であろうか? あまり泣く子では無かったがその時の不安な気持ちは今でも覚えている。
「人さらい」に遭ったらどうしていた事だろう。
 
その時、母が周りの大人達から責められていた様な記憶がある。
「あかんで〜」とか「あかんよー」と言われていた。
赤ん坊は喋れないが大人達の会話は語感などで理解出来るのである。店の場所まで覚えている。

おそらくこの件が生まれて最初の記憶であろう。
一歳頃から記憶があると言うのも凄いと思う。
日常と違う出来事の方がズーッと記憶に残るのであろう。