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冬期アルプス登山

 この時期、友人らと北アルプス穂高方面に行く段取りを済ませた。大まかに集合場所だけ決めた。集合場所は国立ナンとか校の3階とか言っていた。大した詮索もせずに了解した。
 この厳冬季に北アルプスは全く経験が無い ─── かなり難儀だと思われるが、何とかなるだろうと考えていた。
 
 しかし当日、朝8時半になっても準備は終わらない。出かける時刻をかなり過ぎている。やばいなーと思っている内にTから電話が入った。しかし何を喋っているのかよく解らない。一旦、切って再び連絡を取ろうとしても繋がらない。
 仕方なくYに電話しようとしたが、電話番号を携帯で調べると同じ名前が複数ある。携帯登録は顔写真で登録していたので顔で判断しようと思ったが誰だか判別出来ない。
 そうこうしている内に時間だけが経って焦ってくる。「ヤバイぞ」山仲間との約束事は人間性を疑われてしまうから絶対に破れない。
 
 大体、国立ナンとか校とは何所なのかも分からなくなって、焦りはピークに達して来た。
 「ヤバイ、ヤバイ」と焦っている内に目が覚めた。夢だったのかーと「ホッと」した気持ちと同時に夢の続きを見たかったと思った。
 いくつになっても強迫観念に襲われるのは一体、何故なんだろうとよく思う。
 
 携帯の登録を顔写真で出来るなんて言うのもおかしな話だが、あっても不思議ではないな〜。
 夢がおもい出されるのは朝方の夢だけだ。もっと面白い夢も見ていたかも知れないが覚えていないだけかも知れない。
 
 人生で一番最高だった夢は空に浮かんでいる様な夢だった。そこには雲と風船が漂っていて風船に触れると何メートルか下降する様な夢だった。この幸福感を感じるには風船を避けなければならなかった。
 地上に着くのは随分先の様に感じられたが その時、妻が寝ぼけて私の足を蹴った瞬間、夢から覚めた。あれほど幸福感につつまれた夢はその後、見る事が無い。