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量り売り

 母が生前、話をしていた一つに “ 量り売り” の事がある。お店で200グラムを注文すると店員がハカリに商品を乗せるのであるが、多めに乗せてからオーバーした分、グラムが合うまで減らす店主や店員がいるのだという。
 その所作がとても「しみったれて、情けなく見えるから、少なめに乗せて追加しなさい」と言ったそうだ。今の様にグラム単位で価格が表示される時代ではない。増やすか、減らすか、人にはそれぞれの感じ方があるのである。
 
 母にはその減らす行為は貧乏くさく映ったのだろう。確かに秤に乗せた牛肉をみみっちく減らす行為は貧乏くさい。
「余った端数はサービスしろ」と言う事でもある。
 わたすもコーヒーなど買いに行った時、そのようにアドバイスする。それが「プロであろう」ってゆーか「誤差はサービス」すべきなのである。
 わたすが店長ならそのように教育する。その方が絶対に客が付くだろうし、売り上げも伸びるハズである。
 
 要は気持ちの問題なのである。200グラム買って210グラムを袋に入れてもらった方が得した気分になり、Eー気持ちになるモノだ。