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原酒

 英国赴任していた日本人駐在員がパブでウイスキーをいつもストレートで注文していると「ウィスキーは1対1で水で割って飲むのが香りが出て一番美味い飲み方だ」という事を向こうの「バーテンダーに教えてもらった」と言う事を読んだ事がある。
 しばらくやってみたが、どうも自分には合わない。薄すぎて旨みが感じらられないのである。自分にとってウィスキー 1に対して水が0.5ぐらいの方が旨く感じられる。
 最近その1対1の意味がやっと分かってきた。すでにビン詰めされているウィスキーの事では無いのだ・・・原酒を1対1で割るという事なのである。市販されているウィスキーは既に水で薄まれているのである。40度ぐらいに割られているのだ。それをまた水で割ると香りも無くなってしまうのだ。
 
 泡盛の原酒を家人が戴いてきた。焼酎は普段、旨いとは思わないのだがその原酒は美味しかった。55度くらいだった。
 それと同じのを沖縄物産を扱っているお店で買ってきた。胃に来るキツさだが美味しい。
 
 昔、銀座一丁目にアサヒ ビアホールが在った頃、その店に行くとまずビンのキャップほどの容器に入ったドイツの焼酎が出てきた。
「これはナニ」と聞くと蝶ネクタイした支配人風がドイツではビールを飲む前にこの焼酎で胃を暖めてからビールを飲み始めるのだという。
 「フーンなるほど」と思ったが、その時飲んだ焼酎(ジン)も60度近かったと思う。口から吹いて火を着ければサーカスのように火炎放射器になったであろう。