南紀地方、3日ぶりの晴れ間が出た。朝から降ったり、止んだりで最後に降ったのは1時間少し前だった。先ほどショッピングセンターで買い物を終えてバイクに乗る前、トイレに寄った瞬間だった。ザーと来た。熱帯の雨で２０分以上、足止めを食った。家を出る時に2階は網戸だけにしておいたら、雨が降り込んでいた。いっ時、横なぐりの雨が入ったようで布団が少し濡れていた。
１０数年前まではこちらのお盆も壮大だった。初盆の精霊流しがすごく派手で海の沖合まで特注の小舟に供養物や提灯を乗せ飾り立て海に流すのである。その船を沖合まで大人二人ぐらいで泳いで運んだり、漁船で曳航する。その船が何十にもなり、花火大会の様に見るものを圧倒する。最後は船に火を付ける。しかし、あまりにも自然を汚すので10数年前から廃止された。翌日の海岸には潮の関係でゴミの山になったり、漁業者に大打撃を与えるからだ。
しかし、漁船はこの日、思わぬ収入を得ることになる。今日も残された者に依頼されたモノを乗せて何度も沖に出て花火を打ち上げる。普段の漁による収入より多いはずである。
最後の年、派手な精霊流しを子供や女房に見せられる事が出来たのは良かったと思っている。今は海岸の一箇所にまとめて供養物などを焼き上げるのである。
例年、帰省するのはお盆を避けていた。「混むし、予約が取れないし、そうじて値段が高くなるし」と言うのが理由だった。今日、一人で盆の流しや盆踊りを見ていると少年時代にフラッシュバックして色々な事が走馬灯の様によみがえった。 時代は違うが「瀬戸内少年野球団」の様な色模様なのだ。
子供が保育園や小学校の頃、盆に帰った時、田舎の盆踊りに何も臆することなく参加して踊って景品をもらった。私は恥ずかしくて一度も盆踊りをしたことが無い。
今日でお盆も終わってUターンだ。やっと一人になれて落ち着いたのに、オラも戻らなくてはならないか？ もう1日延ばそうか、滅多に来られないし・・・。
父、母、祖母も「もっとゆっくりしていけ」と言っているし・・・多分。
